藤原亮税理士事務所

 

キャッシュフロー経営のすすめ~実際に手元に残る現金はいくらですか?~ NO.0031

皆さん、こんにちは。

 

 

去るワールドカップ・ブラジル大会では試合よりも美女サポーターにテンションが上がっていた藤原です。個人的にはグラマラスなコロンビアサポーターが一番よかったです。4年前からたいして進歩していません。困ったものです。

 

 

さて、今日の話題ですが、これも日々経営者の頭を悩まし続けている問題、そうです、資金繰りに関する話題となります。

 

 

損益計算書(いわゆるP/L)では利益が出ているのに手元にお金が残らない・・と感じたことがある経営者の方も多いのではないでしょうか。ご存じの方もおられるとは思いますが、税務上・会計上の利益は、実際に手元に残る現金の額とは異なります。実際の現金の流れに着目することで、手元に残る安心・安全な経営を目指すことができます。あるクリニックを例に挙げて見ていきましょう。

 

 

【利益が消える?】

スタッフ 「院長、預金が底を尽きそうです。明日の支払いができません・・・」

院長 「えっ!?患者も増えて、会計事務所も利益が増えていると言っていたのに!?」

 

 

キャッシュフロー経営が理解できていないと起こりうるシーンです。ここまではいかなくとも、税理士(会計)事務所は「儲かっているので税金の準備をお願いします」と言ってくるのに、なぜか通帳の預金残高は増えていかない。そんな経験はありませんか?

 

収入-費用=利益=手元に残った現金

 

上記のように、単純に計算できればよいのですが、会計というものはそう簡単なものではありません。例えば、次のような場合です。

 

《借入金の返済》

最も分かりやすい例でしょう。毎月支払っていても費用に計上されません。つまり、どれだけ多額の返済をしていても、利益はこれっぽっちも減りません。逆に言えば、どれだけ利益を出していても、返済が多額だと手元に残りません。身の丈を超える多額の借入には要注意です。

 

《窓口未収入金・売掛金》

実際に売上高を計上した時点では、現金は入ってきていません。年商数億円規模のクリニックや会社では、この未収入金が驚くほど膨らむケースもあります。売上はキャッシュを回収して初めて売上となることを銘記したいところです。

 

 

【キャッシュフロー計算の仕組み】

キャッシュフロー経営とは、損益計算書の利益よりも、先に述べたような実際の現金の流れを重視する考え方です。ある意味、全く会計の知識がない方が分かりやすいかもしれません。多少の知識があると、かえって混乱してしまうこともあるでしょう。

 

 

簡単に言えば、入ってくるお金と、出ていくお金の差額を重視するだけのことなのですが、これが巷に氾濫する会計上や税務上の「利益」という言葉とまったく別物であることが厄介なところです。キャッシュフロー計算は、次の3つに分解されます。

 

1.営業活動によるキャッシュフロー

2.投資活動によるキャッシュフロー

3.財務活動によるキャッシュフロー

 

 

具体的な説明は長くなり、あたかもラリホーの呪文をかけられたかのように眠たくなりますので割愛させていただきますが、以上の3つの数字を合算した数値がマイナスにならなければ、手元の現金・預金は減っていかないということになります。分かりやすい例を挙げると、下記の事例のようになります。

 

《事例1》

法人名義の車を、銀行から借り入れた500万円で買い換えました。このとき、

財務キャッシュフロー +500万円

投資キャッシュフロー -500万円

となり、トータルのキャッシュフローではプラマイゼロです。借金をして物を買ったのだから利益が減りそうなものですが、しかし、実は損益に関係する訳ではありません。(車を使う行為は減価償却費という形で費用に計上されますが、ここでは詳しく触れません。)そのため、税額も変わりません。

 

 

《事例2》

税理士(会計)事務所から、「利益がたくさん出ています」と言われ、銀行からの借入を3,000万円繰り上げ返済しました。このとき、

財務キャッシュフロー -3,000万円

となり、トータルでもマイナス3,000万円ですが、やはり利益には関係ありません。問題は、キャッシュフローがマイナスでも、利益が出ていれば税金がかかるということです。この場合、次の2点を考慮しながら、繰り上げ返済する(またはしない。)金額を決めなければなりません。

 

①利益が出ていることにより営業キャッシュフローがいくらプラスなのかを把握する。

②利益により納税資金はいくら必要になるのか(納税により営業キャッシュフローがいくらマイナスになる予定か)を把握する。

 

 

問題は、利益という言葉の持つ意味です。利益は言葉の意味をそのまま捉えれば、「差し引き」ということになります。しかし、税務上の利益や会計上の利益は、現金の差し引きとは異なります。政策や法律など様々な要素が絡みあって、税務上、会計上の利益は「絵に描いた餅」になってしまうのです。

 

 

そこに気を付けておかないと、冒頭で述べたような「支払いが滞る」といった、社会的信用を落とす事態に陥りかねませんので注意が必要です。

 

 

最近ブログをサボり気味だったこともあり、今日は気合を入れて書きましたので少し長くなりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。皆様の経営の一助となれば幸いです(^-^)

 

 

 

テーマ   安心経営 社長の悩み 資金繰り 

2014年07月16日(水)

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